去る10月30日(金)、当複合施設全体で「秋の総合防災訓練」を実施いたしました。当日は、地域防災協力員と消防署員の皆様にもおいで頂き、本番さながらの避難訓練を実施いたしました。
地域防災協力員の方々には、開始の1時間ほど早くおいで頂き、今回は、ご協力いただきたい災害と協力内容をあらためて文章化したものをお配りしました。災害時は、多くの人手は大変重宝しますが、自らの安全があってこそです。自らの安全を第一に考えて救助のお手伝いを頂きたいことをお伝えしました。
その後の訓練では、「ブラインド訓練」を行いました。ブラインド訓練とは、避難訓練のシナリオをあらかじめ作っておかないことを言います。職員も利用者も知っているのは、「10時から避難訓練をする」ということだけ。どこが火元で、誰が何をするというシナリオはまったくありません。きっと、万一の災害時もそうです。決まっている災害はありません。いつでも誰でも職員であれば災害時に動けなければなりません。
そして、10時に警報機が鳴りました。放送で警報機が発生している場所を放送します。職員が消火器を持ってかけつけ、火元を確認のうえ、初期消火を行います。そのうちの一人が「火事だー」と大声を出しました。事務所では消防署に連絡です。さらに施設長が本部を立ち上げ、避難先を指示します。その放送を聞いて、利用者と職員が避難準備と避難をします。シナリオなき避難訓練は、職員の行動力と利用者を安心させる声かけで終了いたしました。
最後の講評では、消防署員の方から、「ブラインド訓練としてはよくできていた。これだけ大きな施設が指令だけでここまでできることはすばらしい」とのお褒めの言葉も頂戴いたしました。注意する点のご指導も頂き、これからも万一に備えて、職員一同、心を一つにしていかなければと誓いました。
(障害支援課長 中村)
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