No.1074 「伝える想い」と「感じる想い」。日々、人生は心と心の「キャッチボール」(さいはま園)

 さいはま園です。最近、障がいの進行により自分の気持ちを上手く相手に伝えられず、辛い思いをされていたFさん。そんなFさんに何か支援ができないかとスタッフ間で熟慮を重ねていたところ、以前、当施設をご利用されていたSさんのご家族から形見として頂いた「トーキングエイド」のことを思い出しました。

 

 トーキングエイドとは、言語障害や身体障害などで会話や筆談が困難な人のための、携帯型コミュニケーション機器のことです。早速、保管されていた器具を持ち出し、Fさんとのコミュニケーション手段として試してみることにしました。

 

 事務職の経験があるFさん。当時、ワープロ作業を行われていたこともあり、日に日に操作も上達し、想いをスムーズに伝えられるようになってきました。そんななか、スタッフとの会話の中で突然、表示板に映し出された「いつもありがとう」の言葉。

 

 笑顔があふれるFさんを見ることができ、私たちスタッフも感謝の気持ちでいっぱいです。これからも心が通う時間を共有していきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

(追伸:日頃、ブログへの掲載はNGのFさんでしたが、今回は快くお返事をいただきました。こちらもありがとうございました。)

(生活相談員 田中)

機能訓練員との練習風景
機能訓練員との練習風景
両手を使って操作できるまでに上達しました
両手を使って操作できるまでに上達しました

突然、表示板に表れた「いつもありがとう」の文字。心が通い合う瞬間。こちらこそありがとうございます
突然、表示板に表れた「いつもありがとう」の文字。心が通い合う瞬間。こちらこそありがとうございます