さいはま園です。昨日のブログでご紹介しました、夕映えの郷の皆さんとテーブルを囲み交流を図った「じょんのびランチ」ですが、実はもうひとつ、密かに進行していた計画がありました。
当施設の利用者様のSさんは昔から料理に興味があり、お母様の台所仕事の姿、そしてテレビの料理番組からその仕方を覚えていたとのこと。リハビリの時に「こんな料理作ったらどうだろう」「作ってみたいなぁ」と話されていました。
今回、リハビリを兼ねて「できるだけ自分で手を動かして、自分が思う味付で料理しよう」と、標準的な焼きそばの材料に独自のアレンジを加えて作ってみることになりました。そこで、Sさんが味付けにと持参されたものは、「インスタントみそ汁の素」と「カルパス」。この具材を使って「みそ風味の海鮮焼きそば~カルパス添え~」を作りました。ホットプレートで材料を炒めるSさんは「おもしろい!」と笑顔で、またみそ汁の素を入れると「いい匂いだ。味はどうかな」とワクワクしたご様子でした。
オリジナル焼きそばの完成後、Sさんは一口食べると「意外に美味しい」と満足されたようでした。後日、感想を伺うと「他にはない自分の味ができた」「カルパスを入れてみたら『ピリ辛』で食べごたえがあった」「また自分で考えた味付けで、今度はサンドイッチを作りたい」とのことでした。
様々な制約はあるかもしれませんが、これからも利用者様の「できること」と「ご希望」に沿った支援ができたらと思っています。
(作業療法士 永田)
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